最近の食トレンドの拡散に
SNSが大いに影響していることは周知のとおり。
なかでもインスタグラムは、
画像がキレイなことから、ファッションやフードと相性が良く、
投稿された画像がきっかけで商品購入に至る場合も少なくない。
女性ユーザーが多いことも知られているが、
月間のアクティブユーザーは、ツィッターの月間ユーザーよりも1億人多い4億人で、
日本などアジアで高い伸長をみせているとのこと。
頻繁に投稿することで、
インスタグラマーとして多くのフォロワーを持つ人が居る一方、
見る専で自分の生活の参考のために情報収集している人も多くいる。
その意味では、
文字量が少なく、写真中心で構成されている
グラフィックマガジンのようなものか。
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ところで、インスタグラムの画像フォーマットは、
四角(スクエア)が基本だが、
それを4コマに割ることで4コマのレシピにしたものがというか、
ハッシュタグ#4コマレシピ
というものが流行している。
これは某北の国の道具店さんの影響が大きいと思われるが、
それ以上に、4コマというシンプルさが支持を得ているのだろうなと想像される。
書店に行けばレシピブックが山のように並んでいるが、
その切り口の流行は、出版社がしめし合せているのではないかと思ってしまうほど
似通っているし、最近は、WEBで人気→紙で出版という流れが多くなっている。
料理として簡単なのか本格的なのか、もうひとつ狙いがはっきりしていない。
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しかし、インスタグラムのレシピはぶれていないし、進化している。
まず、出来上がりのおしゃれなビジュアル重視、
次に簡単4STEPで出来上がり。
テキストも必要最小限で厄介な手順はない。
省かれている部分もあるのかも知れないが、重要ではない。
見た目がかわいいか、インパクトあるか、
おいしそうか、すぐ出来そうかが最優先だ。
スーパーなどで、レシピカードが置かれているのを目にすることは多いが、
たいていは季節の素材を使って的なメニューで驚くような内容でもないし、
(売り込みだから当然だ)ビジュアルでアピールするものでもない。
しかも落ち度のないよう文字での説明が多い。
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料理というのは日常そのものということだろうが、
驚いた、楽しかった、楽チン、キレイだった
といった非日常だって
生活に笑顔(潤い)をもたらすものだと思う。
インスタグラムには、そういう需要と供給の豊かな関係が垣間見られるのだ。
Kikuchi
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